確定申告の季節になりました。
と言っても、サラリーマンの場合は会社が年末調整を行ってくれるので、ほとんどの方には無縁のものだと思います。
サラリーマンのなかでも、一部の方が住宅ローン控除初年度や医療費控除などでお世話になるくらいでしょうか。
ただし、年の途中で退職して無職のまま年を越した場合は、会社の年末調整を受けることができません。
「自分は退職前の収入について確定申告をしないといけない対象者なのかな?」
「どうやって申告すればいいの?」
「書類は何をそろえればいいんだろう?」
と不安に思われる方も多いのではないでしょうか。
2022年に会社を退職して現在無職の私がはじめての確定申告をしてきましたので、そのあたりについて解説したいと思います。
(今回は個人事業主の青色申告ではなく、白色申告についての解説です。)
今後、確定申告が必要になる方の何かの参考になればうれしいです。
「確定申告」ってカンタンに言えばどういう仕組み?
まず「所得税」は、毎年1月1日~12月31日までの所得から各種の控除を差し引いた額に対して、一定の税率を掛けることによって計算されます。
「確定申告」は、1年間に納めるべき所得税の額を計算して確定し、申告・納付もしくは還付する手続きのこと。
会社員なら、会社が「年末調整」で処理してくれますよね。今は個人のスマホで登録するパターンが主流ではないでしょうか。
私のように年の途中まで会社員だった人は年末調整をしていません。でも所得税は会社で「源泉徴収」されて、すでに概算の額を納めていますよね。
このような場合に確定申告をすると、本来納めるべき所得税とすでに納めた所得税との差額が計算され確定します。
そこでもし足りなければ追加で納付、納めすぎていればその分を還付してもらうことができます。
確定申告をした方がいい人は?
1.会社で年末調整をしていない人
2.退職後にアルバイトをしたけど年の途中でやめてアルバイト先で年末調整を受けていない人
3.退職の際に「退職所得の受給に関する申告書」の書類を会社に提出していない人
1と2はほとんどの人が所得税の払いすぎになっています。そのため確定申告をすることで、払いすぎた税金の還付を受けることができます。
3も同様に、申告書を出していない場合は税金が非常に高くなります。もし提出せずに退職した場合、確定申告で還付を受けることができます。
年末・年始のご挨拶記事のなかで、確定申告しなきゃという意気込み?プレッシャー?を書いています。
必要書類が知りたい
1.給与所得の源泉徴収票
2.社会保険料(国民年金保険料)控除証明書
3.小規模企業共済等掛金払込証明書(iDeCo確定拠出年金)
4.国民健康保険控除証明書or任意継続保険料支払/受領証明書
5.生命保険料控除証明書
6.地震保険料控除証明書
7.ふるさと納税受領証
8.医療費控除のための診療費などの領収書(医療費控除明細書)
9.住宅ローン残高証明書
10.配当金の支払通知書
11.還付がある場合は振込先金融機関の通帳など
ふぅ~、漢字ばっかり汗
上記のなかからご自身の状況に該当するものを準備します。
3の「小規模企業共済等掛金払込証明書」は聞きなれない言葉なので、入力する場所がわかりにくいことが多いみたいです。
iDeCoの手続きについて記事にしています。
どんなツールを使えばいいの?
確定申告書の様式
まずは確定申告書の様式を入手します。
入手方法は下記のとおり。
1.国税庁のWebサイトからダウンロードする
2.確定申告書等作成コーナーから出力する
3.税務署や市区町村役場の税務課、確定申告相談会場で受け取る
4.税務署から郵送で取り寄せる
5.確定申告に対応した会計ソフトを利用する
これまでは「確定申告書A」と「確定申告書B」の2タイプの申告書がありましたが、令和4年分の確定申告から「確定申告書A」が廃止され一つの様式に統一されました。
はじめて申告される方は過去との違いは気にしなくて大丈夫です。
作成方法
申告内容は人によって異なるので、実際の作成方法は国税庁のHP等を参考にしてくださいね。
手書きでも入力でも大丈夫です。
マニュアルを見てもわからない場合は管轄の税務署に電話で聞くことも可能。チャットボット(税務職員ふたば)に聞いてみてもいいですね。
対面で相談したい場合や操作の仕方を教えてもらいながら作成したい場合は入場整理券が必要になるので要注意!
入場整理券は申告会場で配付されるので2回行くことになり大変ですが、LINEで事前予約をすることもできます。便利ですね。
申告会場で入力方法を教えてもらう場合は、ご自身のスマホで入力する流れになるみたい。
作成済みの申告書を提出する場合など、相談を必要としない場合は入場整理券は不要です。
提出方法
提出の仕方は下記のとおり。
1.税務署の窓口に持っていく
2.税務署へ郵送する
3.e-Tax(電子申告)を用いて、オンライン上で提出する
実際に提出してきたよ
私は確定申告書等作成コーナーで入力したものをプリントアウトし、税務署の窓口に持参する方法を選択しました(プリンターが要りますね)。
確定申告書等作成コーナーで入力すると還付金額が自動計算されるので便利でした。自分のPCにデータの保管もできます。
提出方法については、郵送だと本人確認書類の添付が必要だし、受領印のある控えが欲しい場合は切手を貼った返信用封筒の同封も必要だったのでやめました。
オンラインでの作成・提出はマイナンバーカードか専用ソフトかカードリーダーが必要みたいで、私にはハードルが高かった。
還付申告は1/1以降5年以内ならいつ申告してもよいので、はやめに提出しに行ってきました。
その際、免許証とマイナンバー通知カードの提示が必要と書いてあったので持参したのですが、不要でした・・・。
あと、給与所得の源泉徴収票も貼り付けて提出したのですが、こちらも2020年の申告から不要になったことを提出後に知りました。せっかくコピーとって添付したのになぁ。
源泉徴収票は提出はしなくてよいのですが申告書の作成には必要ですので、退職の際はなくさないように大切に保管しておいてくださいね。
持参して申告する場合、その他の書類(控除証明書等)はほとんど原本で提出しないといけませんので、必要に応じてコピー等をとっておかれるとよいかと思います。
まとめ
長くなってしまいましたが、【セミリタイア後はじめての確定申告】について解説させていただきました。
1.「確定申告」ってカンタンに言えばどういう仕組み?
2.確定申告をした方がいい人は?
3.必要書類が知りたい
4.どんなツールを使えばいいの?
・確定申告書の様式
・作成方法
・提出方法
5.実際に提出してきたよ
実は一ヵ所、入力をミスりました。印刷してから気づいたのですが、もうやり直す気力がなかったのでそのまま提出しちゃいました。
そのほかの箇所も合っているかどうかはわかりませんが、もし修正がなければすでに源泉徴収されていた税額の7割強が還付されるはず。
かなり手間ですが、それだけ還付があるならやるしかありません!
国の税金は申告納税制度を採用しているため、自ら申告する必要があります。勝手に計算して還付してくれることはないってことです。必ず申告しましょう。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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コメント
ゆずるさん、こんにちは。
確定申告お疲れさまでした。私はこれからなので記事を参考にさせて頂きます。
私の場合は、最寄りの税務署が遠いので郵送します。
近所に税務署が移転して来ないかなぁ。
Naruさん、こんにちは。
これから確定申告されるのですね。青色申告は控除額が多くなるということくらいしか私は知識がないです。
提出方法は郵便代をとるか、交通費をとるかって話になりますよね。
【株主優待の例外】の記事、読ませていただきました。私もかなり昔に優待生活に憧れを抱いたことがあります。個別株買ってみたい・・。
ゆずるさん、こんにちは。
私のほうのサイトにも来て頂いて、ありがとうございます。
昔は「優待生活」というと優雅なイメージでしたが、
今の個人的なイメージでは、自転車で疾走する桐谷さんで体力勝負な感じが(笑)
ゆずるさんも気に入る個別株が買えると良いですね。
Naruさん、確かに優待生活って優雅なイメージでした!だから憧れたんだろうなぁ、でもやってみたいです。
配当生活も憧れです。海外ETFも所有してみたいですが、外国税額控除とか難しそうでなかなか。勉強して、どれか一つでもデビューできるようがんばってみます!